筋肉痛と関節痛の違い

みなさんこんにちは!

葛飾区新小岩のパーソナルジム&レンタルジム

【PMG-GYM】です!

本日は筋肉痛と関節痛の違いについてお話します!

筋肉痛と関節痛の違いとは? 

「運動したあとに痛いけど、これは筋肉痛?それとも関節痛?」
「年齢とともに関節の痛みが気になるけど、筋肉との違いは?」

このような疑問を感じたことがある方も多いのではないでしょうか。筋肉痛と関節痛は、痛みを感じる部位や原因、治療法がまったく異なるため、正しく見極めて適切な対応をすることが重要です。

1. 筋肉痛とは?

● 定義と分類

筋肉痛とは、筋肉に痛みや不快感を感じる状態です。大きく分けて2つのタイプがあります。

  • 即発性筋肉痛:運動直後から感じる痛み
  • 遅発性筋肉痛:運動後12~72時間後に出現する痛み

● 主な原因

  • 筋繊維の微細損傷
  • 筋収縮による機械的ストレス(特にエキセントリック運動:筋肉を伸ばしながら力を入れる運動)
  • 組織の炎症と代謝産物(乳酸など)の蓄積

● 典型的な症状

  • 筋肉に限定された鈍痛・重だるさ
  • 動かしたときに強くなる
  • 圧迫すると痛みを感じる(圧痛)
  • 関節の可動域は正常であることが多い

2. 関節痛とは?

● 定義

関節痛とは、関節部位に痛みを感じる症状で、関節内や周囲の構造(軟骨、滑膜、靱帯、腱など)の異常や炎症が原因です。

● 主な原因

関節痛の原因は多岐にわたり、以下のように分類されます。

🔹 変性疾患(加齢や使いすぎによる)

  • 変形性関節症(OA)
  • 関節軟骨のすり減りによる痛み

🔹 炎症性疾患

  • 関節リウマチ
  • 痛風・偽痛風
  • 感染性関節炎

🔹 外傷性

  • 靭帯損傷
  • 関節内骨折や脱臼

● 典型的な症状

  • 関節の奥深くに鋭い痛み
  • 関節の腫れ、熱感、赤みなどの炎症兆候
  • 関節可動域の制限、朝のこわばり(特にリウマチ)
  • 関節の異音(軋み・クリック音)

3. 両者の違いを構造と機能の視点から理解する

項目筋肉痛関節痛
発生部位骨格筋(筋肉)関節(軟骨・滑膜・靱帯など)
原因筋損傷、過負荷、炎症関節の変性、炎症、外傷
発症タイミング運動直後または翌日以降病気・ケガ・慢性進行に応じて
痛みの性質鈍く重い、動かすと強くなる鋭く、ズキズキすることも
見た目の変化腫れは稀、筋肉の硬さ腫れ、熱感、変形があることも
可動域制限ほぼなし(痛くて動かしにくいだけ)関節自体の構造的制限がある
主な治療安静、ストレッチ、栄養補給薬物療法、物理療法、注射、手術など

4. 自己診断のポイント

✅ 筋肉痛の可能性が高い場合

  • 特定の筋肉を使ったあと数時間~翌日に痛む
  • 痛む部位が関節ではなく筋肉の中央や腹部
  • 押すと痛みが出るが、明らかな腫れや熱感はない

✅ 関節痛の可能性が高い場合

  • 関節自体に痛みが集中している
  • 腫れや赤み、動かしづらさがある
  • 朝起きたときのこわばりや、長期間続く痛みがある
  • 関節を動かすと音がする

5. 治療と予防

● 筋肉痛

  • 運動後のクールダウンやストレッチが予防に効果的
  • たんぱく質・ビタミンC・Eなどの栄養を補給
  • 湯船で温めて血流を促進
  • ひどい痛みや腫れがあれば、アイシングや休息

● 関節痛

  • 関節の安静保持、過度な負荷の回避
  • 消炎鎮痛薬(NSAIDs)、ヒアルロン酸注射、リハビリ
  • 体重管理(特に膝関節症において重要)
  • 症状が慢性化する場合は早期に整形外科を受診

6. 間違いやすいケースと注意点

⚠️ よくある誤解

  • 「膝の周りが痛いから筋肉痛だろう」と思って放置 → 実は変形性膝関節症
  • 「肩が痛いけど、寝違えたかな?」 → 実は肩関節周囲炎(五十肩)

このように、自己判断で済ませてしまうと、進行性の関節疾患を見逃すこともあります。痛みが長引く、繰り返す、関節に違和感がある場合は、早期に医療機関の受診を。

まとめ:筋肉痛と関節痛の違いは「場所・原因・対応」で見極める

比較項目筋肉痛関節痛
痛みの場所筋肉の中心や広範囲関節の周囲や深部
原因運動・筋繊維の損傷加齢、疾患、炎症など
進行性一過性・自然回復慢性化・進行の可能性あり
治療法自然経過・セルフケア中心医療介入が必要なことも

筋肉痛と関節痛を正しく見極めることは、日常生活の質を守るうえで非常に重要です。痛みの性質と発生状況を冷静に観察し、必要に応じて医療機関に相談しましょう。